こういうのは完全に正しい或いは完全に間違いという事ではないのだが、正しく捉えているかと言えばわたしはそうは言えない。まあ、一部においては正しいという事になる。
確かに『日本で排外主義が急速に拡がってるのは「移民をしなきゃ日本は持たないのでやります!」という世論形成も覚悟も無いまま、ダラダラと場当たり的に外国人人材を活用してきたからでしょ。』という側面はある。
ただし、『「日本人だけの日本」のまま潔く衰退するか、多民族移民国家日本で生き延びるか、そろそろ決断しなきゃ。』というのは正しくない。
少なくとも100年以上前からこの国は「日本人だけの日本」ではない。
だから、現実を直視し未来に向けて決断して「多民族移民国家日本」に移行するのではない。
確かに国の制度や政策の根幹は外国籍者はいつか帰る存在であるし移民はいないものとして設計されている。
ただし、実態としては存在している。”少ないながらも”という言葉付けても良いが100年以上日本に居る移民の家族はいる。
既にもうずっと「多民族移民国家日本」である状態なのだから、必要なのは現実と制度の乖離を正しい状態に修正するだけなのだから。
100年以上前から移民してきた者の子孫として、そういった存在への包摂が欠如した社会に制度としては異物としていつか帰る者として扱われながらずっと生き続ける者として、良識ある人にも多いこのいままでもそうであった=移民は存在していた=多民族移民国家だったという視点が無い言説の多さには辟易するところがある。
現実を直視するべきだとは思う。
https://x.com/ilovegrupan/status/1936215263575523493?s=46