自分の苛立ちはこういう言説に対するもの。「岡﨑がフォーマリストではない」は恣意的すぎる。そもそも、「モダニズムのハードコア」(1995)がでるまで、「還元主義的フォーマリズム」なるものが日本の言説上主流であったという主張がそうとう疑わしい。当時明確にグリーンバーグ的フォーマリズムを主張していたのは藤枝晃雄くらいなはずで、彼と対立的だったのが谷川渥でしょ。これらにしたって「主流」かっていうと怪しい。自分の推測では、「モダニズムのハードコア」を出したのは、藤枝のような雑なフォーマリズムが幅を利かせていたから、そこには主観的判断だけじゃない理論的背景があるんだということを言うために藤枝の元ネタを暴露したかったというのがあるとおもっている。いずれにせよ、岡﨑や「モダニズムのハードコア」の登場によって、フォーマリズム的言説は日本において「主流」であるかのように見えるようになったはずで、「還元主義的なフォーマリズム」言説がそもそも主流だったためしはない。実際問題として、こうした「還元主義的フォーマリズム」なるものに対応するような美術実践は存在していない。
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