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補論2 通俗道徳批判と高負担・高福祉の社会構想|ダッヂ丼平
本記事は、2025年6月29日に公開した「個人の自律と新宗教」の補論である。したがって内容を十分に理解していただくためには、まず本編に目を通していただくのが一番なのだが、noteの記事にしては長文であるため、ご一読をお願いするのに気が引けるところもある。 もっとも、こちらの記事を読むうえで必要となる前提知識は、本編全体からすればごく一部にすぎない。要点を簡潔にまとめれば、次のとおりである。 日本史学者の安丸良夫(1934年–2016年)によれば、江戸時代後期から明治時代にかけて、勤勉・倹約・謙譲・孝行といった、私たちがごく普通に「良いこと」と考えるような徳目が、庶民の日常的な生活規