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李垠さんと李方子さんのことをまったく知らなかったのだが、夫の李垠は李氏朝鮮の皇族で、幼少時から日本で育てられ(兄が皇帝だが子をなせなかったためほぼ人質として育てられている)、正規の日本軍人で、方子は日本の皇族。終戦で李垠は公職追放もされ、ふたりとも国籍を失う(李承晩に嫌われたため韓国籍を取得できなかったらしい)。1961年に朴正煕が李垠に会いに訪れ、訪韓を歓迎すると伝え、翌62年には韓国籍を取得する。1970年李垠没後、方子は韓国で障害児教育にたずさわり、全斗煥政権下で勲二等が授与されている。 https://ja.wikipedia.org/wiki/李垠 https://ja.wikipedia.org/wiki/李方子

ずいぶん複雑な人生で、おそらく二人とも尊敬できる人そうだなとおもうんだけど、朴正煕とか全斗煥にあきらかに利用されてもいて、あと李垠の日帝軍人時代の部下とかがたぶん韓国建国時に軍部として活動している。朴正煕も日帝の軍人だった。韓国右派のイメージがまったくつかなかったのだけど(ネトウヨは想像つくが)、このふたりの活動を見るとずいぶんイメージが具体的になった。李方子さんは戦前、日鮮融和の象徴として活動していたわけだし、戦後の韓国での活動は本人の意識とは無関係に、存在じたいに日鮮融和のイデオロギーが機能してしまう。

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方子さんは、韓国内での誹謗中傷にもめげずに障害児教育にたずさわり倫理的に優れた人物だとおもうのだけど、日帝時代の同化主義の残滓でもあり、こういう人が韓国社会でそれなりに尊敬され(どのくらいかはわからないが)、それを韓国軍事政権が利用するというのは、歪さがある。ポストコロニアリズムというが、具体的な権力機構のなかに、まさしくコロニアリズム自体が機能しているのだとおもわされる。