tenjuu99(天重誠二)
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一通り読んだ。プロレタリア芸術運動、シュルレアリズム、戦争美術について論じられた後半部分は、かなりおもしろかった。
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同書の「コラージュふうな戦後美術の歩み」がかなりおもしろく、いろいろな示唆があった。この文章は1968年に篠原有司男「前衛の道」のために書かれたもので、アンフォルメルと読売アンデパンダン展について詳しく書かれている。読売アンパン1963年に第15回をもって終わるけど、1960年にネオダダ・オルガナイザーが結成され、「反芸術」でめちゃくちゃな展示がこのころおこなわれるようになった。もうちょっと前からアンフォルメル旋風が吹き荒れていたが、これは従来の制度内絵画・彫刻にたいして行動への欲求があったからアンフォルメルだったので、安保闘争が1960年にあったことを考えるとアンフォルメルとはその対応形態とも言える。ただ、安保闘争が民主化闘争だったのに対し、アンフォルメルを通過して破壊的な「反芸術」にいたった芸術家たちは、読売アンパンが終わるというときにアンデパンダン展の「民主的な」運営にはまったく関心を示さなかった。民主主義には関心がなくて、行動への欲求そのものが重要だった、というのが読売アンパンをめぐる芸術家らの実体だったとして、そのあたりまで60年安保と対応しているのかどうかはわからない。ただ、このあたりを補助線として68年全共闘とか人間と物質あたりまでは考えることができそうには思う。