
tenjuu99(天重誠二)
@tenjuu99@hollo.tenjuu.net
近美「記録をひらく 記憶をつむぐ」から。
空襲の絵は田辺至「南京空襲」で、解説では「地上の被害の情景が捨象され、空を支配したという優越性」みたいなことが書いてある。他方で、東京への空襲は、空襲を受ける側の視点で空襲への警戒をおこたるなみたいなポスターがある。この構成は意図的なものだが、他者への想像力が決定的に欠如している状態であったことが、これこそまさにプロパガンダの成果なのだと理解できる。 展示の最後に、空襲の戦争画を描いた画家へのインタビュー動画があり、インタビュアーが画家に「攻撃される側のことは考えなかったのか」みたいな質問をして、画家はしばらく考えたあと「それについて今なにかを言えば嘘になる、あとからならいくらでも言える」というような答えを返していたのは印象的だった。