tenjuu99(天重誠二)
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美術手帖のヒルマ・アフ・クリントについてのクィア的な読み、むしろ無理矢理すぎないかという印象だった。「進化」が有性生殖によって起こるという観念があり、有性生殖=生物学的男女とその本質化(「男性性」と「女性性」が自明に存在している)がある。カタツムリのような雌雄同体に関心をもったのは、たぶん有性生殖以前=カオスの状態の表象としてであるとおもわれる。進化の突端に現在の自分たちがおり、その先にはさらに精神的な進化があるのであるから、カオスに戻るのではなく分化が起こる。二元論こそが進化の根拠として使われているのだから、現代的な観念とはかなりズレがある。