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本を読むときに論理はそこまで気にしすぎないようにしているけど、「庭の話」があまりに論理的ではなさすぎて厳しい気持ちになっている。

「贈与経済」というものが弱者を切り捨てるから駄目だという文脈で、「帰ってきたウルトラマン」から次のようなエピソードを引いてくる。身体を壊した宇宙人が(たぶん地球の)ある地域で受け入れられず身を隠していて、その地域共同体から同じく迫害されている少年がその宇宙人を保護している。少年は共同体のパン屋でパンを買おうとするが、その地域では少年にパンを売ることで共同体内での地位が脅かされることを恐れて売ってくれない。 こういう形で「共同体」というものは弱者を排除する、と説明するのだけど、「贈与経済」がなんの関係もなさすぎて、おまえは「贈与経済」によってこの少年と宇宙人が救えるのか、モロみたいな問いをたてられても、いやまずその贈与経済というものは弱者を救うことが目的のものなんですかとか、その贈与経済というものによって弱者が排除されているという機序を説明してから問いを立ててくださいよ。 「共同体」が弱者を排除する、と説明したいことはわかるが、その「共同体」と「贈与経済」は必然的関係にあるのかどうかとか、どこにも説明していないじゃん。

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あと、宇野氏はこういう話するのならやっぱりクリストファー・アレグザンダー読んでてほしいなぁ。読んでたらこういう理解にはならないだろう、みたいなことが散見される。

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あんまり詳しくはないけど bandcamp ってわりと無料で聴けるいっぽうで購入することができる。いちおう回数制限があるから購入すれば聴きつづけられるということだけど、さっき貼った Bashar Murad の ITSAHELL! とかはYouTubeでも公開されていて、基本的には無料で聴くことができる。購入とはほとんど贈与の意識でお金を払うことになるし、それはたぶんアーティスト側からみてもそうで、本来対価を必要とするものを無料で公開しているのだから贈与的な行動をしている。ここでは、「商品に価格がついてお金を支払うことによってそれを自分のものにする」みたいな経済行為としての支払いをしていない。bandcamp のこういうのは、あきらかに贈与をモデル化している、その証拠にアーティストの作品に支払った人は「サポーター」として表示される。コンビニでおにぎりを買ってその脇に自分の名前が「サポーター」として表示されることはあり得ない。

で、これが贈与をモデル化しているサービスだとして、ここに共同体はなんの関係もない。Bashar Murad さんは自分のことを買ってくれてありがとうくらいは思うかもしれないけど、自分も相手も互いのことはなにも知らないし、共同体みたいに共に住む関係では全然ない。これを見ても、「共同体」と「贈与経済(とは?)」は必然的な関係をもっていないので、上述の宇野氏による贈与経済の批判は「なぜそれで贈与経済の批判になると考えるのか?」ということになる。